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「なあキルフォード、俺たちなんか忘れてないか?」 「気のせいだろ」 「そうだな」 俺は深く気にしないことにした。 「いよいよ佳境だな」 「お宝さんご対面ってか」 俺たちの目の前に姿を表したの巨大な鉄ごしらえの扉だった。 「よっしゃ!いくぜ」 ・・・巨大な扉が軋みながら開く。 「ずげ・・・」 「う・・・」 何かが腐ったような匂いがむあっと広がる。俺たちが見たのは間違ってもお宝などといったかわいげのある品ではなかった。 不気味なうなり声を上げてそいつらはこちらに向かって来た。腐って変色した体に、虚ろが動き。こいつらは・・・ 「ゾンビか・・・」 俺たちの前に姿を表したのはアンデットの一種でゾンビと呼ばれるモンスターである。簡単に説明すると魔力によってかりそめの命を吹き込まれた人間の死体である。詳しい描写は避けるが、こいつらの見た目はかなりインパクトがある。生理的にだめな人もかなりいるだろう。こいつらは制作者の命令を忠実に守るモンスターなので、こういった遺跡の守護にも最適なのだ。おそらくは自分以外の人間を見たら殺せとでも命じてあるのだろう。ゾンビたちは一斉に襲いかかってきた。 「シャロー、こういう手合いは任せた」 そう言ってキルフォードはさっさと俺の後ろに回り込む。
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