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刹那、機械人形は一気に踏み込む。思ったより速い・・・俺とキルフォードは向かって振り下ろされた一抱えほどの剣を後に飛んでやり過ごす。 機械人形が振り下ろした剣が石造りの床を切り裂く。機械人形はこちらが態勢を整える前に、俺に狙いをしぼり再び剣を振り下ろす。 俺はとっさに剣を寝かせた状態で受け止めた。 腕がしびれる、力も凄い。 しかし俺は機械人形を剣を肩すかしの要領で流す、そして俺の剣は完全に機械人形をとらえた。 「な?」 俺は驚愕した、俺は肩口から下半身にかけて斬ったつもりだった・・・しかし俺の剣は肩口で止まっていた。 機械人形は横なぎに斬撃を繰り出す。戦闘のパターンは単純だが、なにせ速度が速い。避ける間もない。 「ぐあっ!」 俺は壁に叩きつけられた。剣で止めのはいいが、力がありあまりそのまま壁に叩きつけられてしまった。 体全身が痛む。 「シャロー!」 キルフォードは俺を庇うように、機械人形の正面に立った。 機械人形はどちらを標的にするか迷っているようだった。 「俺に任しときな」 キルフォードと機械人形は相対する。 「大丈夫か?」 「明かりを維持したままじゃ、ロクに戦えないだろ」 確かに・・・俺の左手には魔法光の明かりが宿っている。維持しながら戦うのはかなりしんどい。でなければ先ほどの一撃で機械人形を倒せはしなくても、ダメージは与えられたはずである。
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