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(バカめ・・・)
「大丈夫なんですか?あの人、一人で」
「さあ?」
「そんな無責任なああぁぁっっ?」
魔術師は頭を抱える。
(かかれっ!)
亡霊の命令一声で機械人形はキルフォードに飛びかかる。速さは決して遅くない・・・キルフォードは目の前に機械人形来るまでダガーを構え微動だにしない。
機械人形の剣が宙を斬りり裂く。疾風のように無駄のない動きでキルフォードは機械人形たちの合間を切り抜ける。
派手な音を立てながら、機械人形たちは倒れていった。
(な・・・)
亡霊は驚愕してるはずだ。
(貴様!何をした!?)
キルフォードは歯車やなにやらを手から転げ落とす。
「さっき戦ったときにどこの部品を抜けば止まるか覚えたんだ」
キルフォードはニヤリと笑う。
それにしてもたいした奴だ。機械人形の間をすり抜けた瞬間に急所をすべて押さえていたとは。
「次はテメーだ!」
「気をつけて!私の仲間もその主に何人も殺されました!」
調査隊の魔術師は叫ぶ。キルフォードから無数のダガーが、放たれる。
(ククク・・・)
しかしダガーはことごとく亡霊の体をすり抜ける。
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