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(それならなぜ戦う?お前が助けようとしている魔術師はお前をさげずんでいるのではないか?ダークハーフのお前がなぜ戦う?)
「いつだったか気付いたんだよ、確かに俺にも自分以外の人間がすべて敵だと思い込んでた時期があった。だけど気付いた・・・」
亡霊は、黙って俺の話を聞いていた。
「自分から背を向けたら終わりなんだ」
(偽善だ。ただの奇麗事だ!)
「違う。俺は・・・納得して戦ってきた。それにすべての人間がダークハーフをさげずんでるわけじゃない」
(黙れっっっ!)
空中のモヤを中心に凄まじい衝撃が走る。床と壁に亀裂ができた。
「そのせいで眠れないんだろ?」
亡霊は絶叫した。
(お前は必ず殺す!)
亡霊がまた収束する。
「OK!シンプルにいこうぜ!俺が死ぬかテメーが消滅するか、二つに一つだ!」
収束した亡霊は、俺に向かってくる。
(うがあああっっっ!)
言葉すら忘れ亡霊は力を放つ。
俺は剣を構えた。
(バカめが!それで私を倒すつも・・・)
亡霊は最後の言葉を飲み込んだ。
俺の剣は亡霊を斬り裂いた。
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