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この辺りは古代遺産の宝庫とも呼ばれる地域で、まだ手付かずの遺跡がわんさかある。
それらの遺跡には古代のお宝が山のように眠っていることが多いのだ。例えばそれは金銀財宝であったり、古代のとんでもない力を持ったマジックアイテムであったりする。そういった財宝はレガシーと呼ばれ法外な値段で取引されるのだ。例えば遺跡を一つ発掘するだけで財産となる。極端な話では街が買えるんじゃないかというくらいの財産とレガシーが眠っていた遺跡がある。
ま、そんわけで俺たちに断る理由もあるはずもなく、軽く引き受けてしまったのだが・・・
「世の中ってうまくいかねーな・・・」
「なにがだ?」
俺の呟きを聞いたキルフォードが問う。
「いや、なんでこんな仕事受けちまったのかな、てよ」
「金がないからだろ」
あまりにも適切なことを即答するキルフォード。
「そうだったな・・・」
深く考えない、悲しくなるから・・・
「実際の話、マジでなんとかしないとな」
「そうだな、このシャローさんが辺鄙な遺跡で餓死ってのはないよな」
「俺もまだデートしてない女の子がいるしな」
「んじゃさっさと進もうぜ、体力に余裕があるうちに」
「このままじゃ餓死だからな」
そうして俺たちはさっさと歩きだす。
「なぁ、シャロー。お前が先に死んだら食料にしてやるよ」
リアルだ・・・
「やめとけ、腹壊すぞ」
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