‡1章‡

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アステリア大陸 【ビスマルク帝国】 アステリア大陸の沿岸部に位置するこの国は、貿易大国と言われるほど貿易に依存している。 造船所が数多くあり、宿場町としても栄えている。 一方で軍事力に優れており、他国からの侵入を防ぐ為に日々活躍している。 また、アステリア大陸随一と言われる"フィガロ魔法学園"はこのビスマルク帝国立の学校である。 レンガ造りの建物に、20人が横に並べるほどの大きさがある金属製の門。 そばには『ビスマルク帝国立フィガロ魔法学園』とかかれていた。 その門の前には長い赤色の髪を2つに三つ編みにし、茶色の眼鏡をかけた少女が立っていた。 (確か、ここで待つように言われていたよね……) 登校時間の為学生の数が多く、少女は学生からの視線を気にしながらキョロキョロしていた。 しばらくすると、遠くから女性が学生と挨拶を交わしながら少女へと近づいてきた。 「お待たせしたみたいで申し訳ないわね。あなたがレイアさんね?」 肩までの金色のウェーブがかった髪をゆらしながら、女性はにっこりと微笑んだ。 少女は同じように微笑みながら、手をさしのべた。 「レイア=バイゼルです。わざわざご足労いただきありがとうございます。ここは噂通り素晴らしい学校ですね、フィガロ学園長」 「ふふ、ありがとう。さあ、ここにずっといてはあなたは目立ってしまうわ。移動しながら話しましょ」 そう言うと、学園長は歩き出した。 .
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