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その後、暫く泉谷先生らの討論が続いたが、結局犯人は分からずじまいだった。ほっとくと延々に続きそうだったが、食堂にあった柱時計が深夜0時を知らせる鐘を鳴らしたので、楠木さんの提案でお開きとなった。泉谷先生は終始不機嫌だった。
僕は、空き部屋だった楠木さんの部屋の隣(209号室)に泊まらせてもらうことになった。ちなみに、この館は1階が主に食堂や応接室といった部屋が並び、寝室は全て2階と3階にある。
楠木さんと分かれて部屋のベッドに横になった時は既に、深夜1時を回っていた。あのあと楠木さんと暫く話していたからだった。
電気を消してベッドに入ると、途端に睡魔が襲ってきて、僕はすぐに深い眠りの淵に沈んでいった。こうして、1日目の夜は更けていったのである……。
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