第1章 1日目・夜

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その後、楠木さんは残り5人の紹介をしてくれた。 ドアの近くに立っていて、黒いドレスが似合っている美しい女性は「神宮寺莉沙(ジングウジ リサ)」。莉沙さんの手前にいて、体格の良い男性が「御手洗大輔(ミタライ ダイスケ)」。御手洗さんの隣にいる、ほっそりとした体つきで、メガネを掛けている男性が「浅見直彦(アサミ ナオヒコ)」。黄色い着物を着た女性が「杉下啓子(スギシタ ケイコ)」。で、杉下さんの隣にいる、丸顔で太り気味の体格の男性が「島田雄二(シマダ ユウジ)」。つまり、この館には、僕を入れて9人の男女がいる計算になる。 「先ほども泉谷先生がおっしゃったように、ここにいる人たちは皆推理小説界の巨匠・泉谷幸三先生の弟子でね。今日は泉谷先生のご提案で、ここで久しぶりに集まろう、ってことになったんだ」
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