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アイツは、言った。
「そんなに趣味がいいなら構わないわよ。その代わり、二度と私の前に現れないで!」
なぜ、そんなことを言うのか分からなかった。
毎日毎日趣味ばかり。私のことは、どうでもいいのね。と言うアイツ。
だが、恋人と趣味は全く別物だろう。
「それは分かってる。でも、私はよくわかんないし、見てて。って言われても、何が楽しいのかもわかんない。だから、もう別れましょう。」
…その瞬間、俺の趣味を理解出来ないお前は、必要ない。こっちから願い下げだ、と思った。
ファンファンファンファンファン…
パトカーのサイレンが近づき、やがて青空と白いボディーのコントラストに、黒と白のボディーが邪魔しに来た。
だが、俺は、分かっていた。警察がどんな用で来たのか…。
「―さんですね。あなたを殺人未遂の疑いで、逮捕…」
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