2010年5月22日

2/3
前へ
/8ページ
次へ
雲の上から町を見下ろす。 眼下に広がる世界では、カラスと人間が醜く愚かな亀を賭け、これまた醜く愚かな大乱闘が繰り広げられていた。 人間は松明を持ってカラスを牽制し、カラスは死角から反撃にでている。 どちらも必死の形相だ。 そんなに亀が大事なのか。 私にはわからないが、もしかしたら1日3回金塊を吐き出したりするのだろうか。 それとも、願いを3つ叶えてくれる仙亀なのか。 そうまでなければ、少し納得がいかない。 私はもう一度争いに目を向けた。 さっきまでとは違い、今は人間が優勢だ。 どうやら火炎放射機を駆使したらしい。 ・・・何故かとてもセコく感じる。 それはチートではないのか。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加