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雲の上から町を見下ろす。
眼下に広がる世界では、カラスと人間が醜く愚かな亀を賭け、これまた醜く愚かな大乱闘が繰り広げられていた。
人間は松明を持ってカラスを牽制し、カラスは死角から反撃にでている。
どちらも必死の形相だ。
そんなに亀が大事なのか。
私にはわからないが、もしかしたら1日3回金塊を吐き出したりするのだろうか。
それとも、願いを3つ叶えてくれる仙亀なのか。
そうまでなければ、少し納得がいかない。
私はもう一度争いに目を向けた。
さっきまでとは違い、今は人間が優勢だ。
どうやら火炎放射機を駆使したらしい。
・・・何故かとてもセコく感じる。
それはチートではないのか。
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