2010年5月22日

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しかしチートなのは人間ではなくカラスだった。 燃え盛るカラス。 しかし昇天されるのではなく奴らはそのまま飛び続けていた。 見る感じダメージ0の様子。 ・・・奴らは不死身か。 驚くべきはそれだけじゃない。 焦る人間達に物凄い数の火の玉連続発射! 容赦無く降る火の玉は全弾人間に命中するという、何この命中率100%。 なんということだ。 ただの黒い鳥がファイヤーバードに進化なんて聞いたこともない。 どうやらダーウィンの進化論の遥か斜め上を行く突然変異を成し遂げたようだ。 恐るべしカラス。 ただ街中でゴミを漁るお前達が人間をも凌駕する進化パワーを持っているとは微塵も思っていなかった。 炎が消え、ファイヤーバードはどこかへ飛び去って行った。 人間も全滅。跡形もない。 どうやら、戦争は終わったようだ。 私もそろそろ帰るか。 重い腰をあげ、翼を広げる。 いまさらだが、私は天狗だ。 近くで見ていたのにとばっちりを受けなかったのは、私が天狗だったからだ。 いまさらで申し訳ない。 さてと、さらばじゃ。 消し炭と化した人間にそう告げると、私は羽ばたいた。 あれ? そういえば、何で戦争が起こったんだっけか?
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