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しかしチートなのは人間ではなくカラスだった。
燃え盛るカラス。
しかし昇天されるのではなく奴らはそのまま飛び続けていた。
見る感じダメージ0の様子。
・・・奴らは不死身か。
驚くべきはそれだけじゃない。
焦る人間達に物凄い数の火の玉連続発射!
容赦無く降る火の玉は全弾人間に命中するという、何この命中率100%。
なんということだ。
ただの黒い鳥がファイヤーバードに進化なんて聞いたこともない。
どうやらダーウィンの進化論の遥か斜め上を行く突然変異を成し遂げたようだ。
恐るべしカラス。
ただ街中でゴミを漁るお前達が人間をも凌駕する進化パワーを持っているとは微塵も思っていなかった。
炎が消え、ファイヤーバードはどこかへ飛び去って行った。
人間も全滅。跡形もない。
どうやら、戦争は終わったようだ。
私もそろそろ帰るか。
重い腰をあげ、翼を広げる。
いまさらだが、私は天狗だ。
近くで見ていたのにとばっちりを受けなかったのは、私が天狗だったからだ。
いまさらで申し訳ない。
さてと、さらばじゃ。
消し炭と化した人間にそう告げると、私は羽ばたいた。
あれ?
そういえば、何で戦争が起こったんだっけか?
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