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これには長倉も我慢出来ず、剣を振り上げ管へと走り寄って行った。
管もそれに応えるように剣を振り上げ、叫び声を上げながら長倉目掛け猛進した。
ぺちゃぺちゃと土を踏む音と共に二人の距離が一気に縮まる。
雨さえ二人を避けるほど互いに凄まじい覇気を放ちながら駆け寄るその様は、まるでぶつかり合うその時を全身で待ち望んでいるかのようだった。
剣の間合いへと二人が入り、渾身の力を込められ振り抜かれた両者の剣が甲高くその刀身を唸らせた。
その刹那だった。
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