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怒られた幸は「えへへ」と笑みを浮かべながら舌を出した。
「いや、ちょっと美浦(みほ)ちゃんからメールが来たから返そうとしたら圏外になっちゃって…つい…」
「あぁ美浦ね。相変わらず仲が良いわね」
「おい、美浦って誰?」
これは巧の声だ。
「ん?美浦はアタシ達テニス部の期待の…」
「あ!アンテナが立った!」
「オイオイ、だから声をもう少し…」
俺が注意しようとした時…
車窓から再び光が入ってきた。
トンネルを抜けたんだ。
そして、その窓いっぱいに広がる…沢山の緑!
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