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『...おはよ』
食卓には,
何時もいるはずのお父さんの代わりに,
中年のおじさんが座っていた。
誰だ?コイツ。
『あぁ,知香。この人,お母さんの幼なじみよ』
『斉藤 正夫です。』
手を差し伸べて来たけど,
私は専ら,そういうの興味ないから!
『学校行って来るから』
斉藤 正夫。
絶対金持ちだ。
お母さんは,お金に煩い。
お嬢様として育てられたから,
お父さんもお金目当てだった。
会社が破産寸前の今,
お母さんは,斉藤サンに逃げた。
お金だけの人は,
大ッ嫌い。
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