4恋に恋して

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「あーーー、目が覚めた! クッソ。 って、もしかして起こした?」 枕をクッション代わりにして、ベッドに座る嵐は、悔しそうに携帯を見つめた後、私を見た。 「もしかしなくても起こされた」 「悪い。オレの親友なんだけどさ、時間とか気にしないヤツだから……」 「別にいいよ」 眠れない夜なんて、今日だけじゃないんだから。 「そ?」 「うん」 「でも、オレも目が覚めた……どうせだからもっかいする?」 上目使いの男前、改め嵐。 へぇ、年下だろうけど、こんな色っぽい表情できるんだ。 なんて思いながら聞いてみた。 「ねぇ、何歳なの?」 「23歳。ってかスルーされた?」 わ、若い。 今年27歳になる私からすれば、かなりうらやましい。 でも、ちょっと23歳にしては幼いような感じもする。 「里緒は何歳?」 「女性に年齢は聞くものじゃないよ」 愛想笑いで誤魔化しながら、とりあえず喉がかわいたので、冷蔵庫へと移動。 「じゃあさ、じゃさ、彼氏とか、いないの?」 手に取ったお茶のペットボトルを落としそうになってしまった。 無邪気な顔して、普通じゃない質問をくれる嵐。 「彼氏がいたら、嵐とあんなことしないでしょ?」 「へー、真面目なんだ」
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