4恋に恋して

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「好きって感情は知らないくせに、SEXは上手いんだね」 悪意に満ちたその一言だったのに、嵐はニコリと妖艶に微笑んだ。 「オレ、上手い?」 ………褒めたつもりじゃなく、嫌味のつもりだったんだけど、あんまりにも得意気なセクシー顔をしてくれる嵐に、モヤモヤとした意地悪な感情はどこかに吹き飛んだ。 「上手いんじゃない? あんまり経験あるわけじゃないからわからないけど、決して下手じゃないよね」 「そっか、良かった」 「うれしい?」 「やっぱ褒められるとうれしいっしょ」 素直なんだなぁ。 クルクルとよく表情を変える嵐。 嬉しそうにしている、23歳の男は、歳相応にはとても見えなくて、ホントにかわいく見える。 もともとキレイな顔立ちしてるから、黙っていればそれなりに見えなくもないのに、喋ると何だか幼く感じてしまう。 まぁ、幼いって言っても喋ってる内容はちっとも幼くないんだけどね。
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