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「何か今日の里緒ってすっげぇやらしぃのな」
もう、体力が限界になった頃、隣で腕枕をしながら嵐が含み笑い。
「そう?」
照れるなんてかわいいことはできなかった。
いつもいつも、私は寂しさを紛らわすために男と肌を重ねる。
そこに罪悪感が伴わないように、ちゃんと相手は選んであるよ?
テキトーに女遊びしてる男。
相手もテキトーだから、感情がなくて楽なんだ。
ただ、人肌に触れていたいだけ。
部長を忘れさせてくれるくらい、激しい男ならもう最高。
それだけの条件で男を選んでたはずなのに、どうして今日は嵐だったんだろう?
嵐以外、他の男に連絡する気になれなかった。
それは、快楽の後の腕枕があまりにも心地よかったからかなあ?
やることだけやったら、すぐに帰る男だってたくさんいるのに、嵐は翌朝まで一緒に眠ってくれた。
その優しさが、また欲しくなったんだろう、きっと。
自分の中でそう言い聞かした。
部長との恋を終わらせたくなかったし、もし次に恋をするにしてもアイドルだなんて、そんなめんどくさい相手はイヤだ。
だけど、気持ちって、理性とは関係なく成長するんだね。
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