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『…ソックリさんとか?』
『いや、私はあんたを見かけたら声かけるようにしてるから…
…まあ、うん。挨拶したら返したもの。』
一瞬フラグが見えた気が…気のせいか。
『そうか…よし、ちょっと探してみようかな。退屈しのぎになるし』
そう言って俺は稟が歩いて来た方へ歩き出した。
稟が『あ、ちょっと…』とか言ってたけどスルーした。悪いな稟。
『曲がり角…だよな。』
コンビニから少し先の曲がり角。
稟が"俺"とすれ違ったらしい場所。
『…うわ、誰もいねーなここ』
周りを見渡して呟く。
まばらに人は居たが知らないおばちゃんとかばかりだ。
『流石にもう、行っちまったよな…』
俺は"俺"を探して曲がり角を後にして
学校へ向かってみた。
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