危険信号

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『ピッ ピッ ピッ』 リズミカルに鳴り響く機械音。 今日は休日朝方。相手は部屋に居る。 後5分…4分…3分… 私の中でカウントダウンをする。 この日の為に用意したビスチェ。 …恥ずかしい、でも引けない。 『…よし、この時間なら…』 そっと私はお兄ちゃんの部屋の扉開く。 お兄ちゃん頭から布団を被っていて、布団が膨らんでるし、この時間なら寝てる筈。 『お兄ちゃん…』 愛おしげに呟いてみる。…我ながら甘い声だったかな。 そっと部屋に忍び込んで扉を閉めると、頭の中で危険信号が鳴り響く。 ーイケナイ事なのかもしれない。 そんな思考がよぎる。 でもイケナイってわかるからこそ燃えるんじゃない。 私はゆっくり忍び足でお兄ちゃんの布団へと近づく。 床の軋みさえ私の高鳴りになるの。 呼吸が荒く響く。私はお兄ちゃんのベッドの端に手をついてゆっくり、ゆっくり布団を剥いでみた。 …お兄ちゃんが、居ない。 そこに居たのはお兄ちゃんお気に入りの抱き枕。 思わず引き裂きたくなった衝動を抑えていると背後から声。 『み、美音…?』 こんな甘い声を聞ける私はきっと特別な存在なんだと思いました。 ヴェルタース(笑)
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