家のメイドさんが壊れたようです。

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『ご主人様』 綺麗なアルトが静かな部屋に響く。 俺は振り返る、スカートの布にめり込んだ。 …あ、いい匂い。 『ご主人様』 若干呆れたような声が降りかかる。 …否心に刺さった。 美音がたまたま居なくて良かったと思いつつ若干下がって相手を見上げた。 『ワリ、で…何?』 『ご主人様、食べたいです』 …は? え、何。何このフラグ。 みwなwぎっwてwk『妹様がいらっしゃらないようなので…この際にと思いまして』 遮ってまでwこれ何てエロゲ? ……と思いつつも俺の顔は引きつっていたみたいだ。 セレナーデがしゃがむ、透き通るような視線が俺の視線と絡む。 今、昼間だよな? 『…ご主人様』 あれあれ、どうして近いのカナ? あ、何か息甘い… くらくらしてきた。 彼女が前のめりになって俺の横に手をつく。 柔らかい髪が俺の頬を掠める。 何か見ていられなくなった俺は視線を下にズラした。 …ば、バレーボール。 『え、ちょ…』 情けないな俺。 高揚と興奮と情けなさで潰れそうだ。 『…ご主人様…』 あ、あ、あ、甘い!スイーツ(笑)! 『…ご主人様、食べたいです。 …あんパンが』
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