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レ「……何も変えられない……かぁ、恐怖で頭がいっぱいになってたからなぁ、あんな風に考えたこともなかったな……それに………」
「キャアアア!」
どこからか悲鳴が聞こえた
レ「!………まさか」
レッドは嫌な予感を感じつつも悲鳴の聞こえた場所に向かって走った
女「た……助けて………だ……誰か…」
レ「!……やっぱり……しかもあいつだ…」
レッドはそいつが昨日自分が倒しそこねた虎のアンノウンであると気がついた
そして、アンノウンは今にも女性に向かって襲いかかろうとしていた
ア「グッ………ゲッ」
レ「………っ!うおおおおお!!!!」
レッドはアンノウンに向かって体当たりを仕掛けた
「ドン!」
アンノウンはレッドの体当たりで5m程飛ばされた
女「へ………え?」
レ「早く逃げて!!早く!」
女「は………はい」
レッドは女性が逃げた事を確認し、その体を目の前のアンノウンに向けた
ア「ゲッ………クォ」
レ「…………俺は…」
その時レッドの頭にはオーキドに言われたもう一つの言葉が浮かんでいた……
オ「君はその力で誰かを傷つけたくないと言ったね……じゃが………その力で誰かを傷つけることが出来るのならば、その力で誰かを守ることも出来る…………とわしは思うんじゃ………」
レ「………ありがとうオーキドさん……そして………ミュウ、俺…………やっとわかった気がする…」
決意を新たにしたレッドの表情はどこか明るくなっていた
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