その名はアギト

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「ピンポーン ピンポーン」 レッドは朝早くからオーキド邸に来て、呼び鈴をならしていた オ「う~ん、誰じゃあ…こんな朝早く」 「ガチャン」 レ「おはようございます!オーキドさん」 オ「おお、レッド君じゃないか、どうしたんじゃい?こんな朝早く」 レ「……お礼を言いに来たんです」 オ「お礼?」 レ「オーキドさんの言葉で……俺、立ち直ることができました…本当にありがとうございます」 レッドは深々と頭を下げた オ「よしてくれたまえ、わしはそんなたいそれたことは言っておらん」 レ「いえ、その大したことのない一言が僕の心を救ってくれたんです」 オ「そうかの…」 レ「それじゃあ、俺はこれで…」 と、レッドが去ろうとした時… オ「ああ、待ちたまえレッド君」 レ「え?」 オ「君は、バイクの免許は持っているかの?」 レ「はい……一応」 オ「ちょっと、待っておいてくれ」 そういうとオーキドは、奥のガレージから不思議な形状をしたバイクらしきものを出して来た レ「あの~これは?」 オ「これはわしが作った最新式のオートバイじゃよ」 レ「え?…作った…て?」 オ「?前の看板を見なかったかのかな?」 レッドは急いで表の看板を見に行った -オーキド研究所― レ「………あ…」 オ「もしかして気ずいておらんかったのか?」 レ「す……すいません…」 レッドはオーキドに謝罪の意味を込めて頭を深々と下げた オ「いやいや、いいんじゃよ別に」 レ「はぁ……けどどうしてこれを俺に?」 オ「……君は、どこかへ旅に出るつもりなんじゃろ?」 その言葉にレッドは驚きを隠せなかった レ「な!?……なんでわかるんですか?」 オ「……目を見ればわかる、今の君には昨日の君とは違い、何か…決意を新たにしている目だったのでな といっても、こんな朝早くから背中のリュックを背負っていることで少し予想は出来ていたがの」 レッドは少し唖然としていたが、 レ「…ありがとうございます」 そういうと、レッドはバイクにまたがり、鍵を刺し込んだ 「カチッ! ブルルルン! ブルルルン!」 オ「友達に別れを告げんのか?」 レッドは少し暗い顔を見せた レ「……いいんです…逆に別れが辛くなります……」 オ「……そうかい」 レ「…じゃあ俺…行きます」 オ「体に気をつけてな」 レッドはそのまま、森の奥へとバイクを走らせていった
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