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「親子リレーに出場の方は正面の入口に集まって下さい。」
アナウンサーの音がグランドに響き渡りました。ざわざわとリレーに出場する親子が集まりだします。
コタの出る親子リレーは5人親子リレーです。コタと英俊、翔、パパ、飛鳥の5人で出場します。
「さぁ、コタ並ぼうか。」
そういいながら、お父さんはコタの脇に手をいれ、持ち上げ抱っこしながら集合場所に行きました。
「やぁやぁ、山田さん家御家族ではないですか。」
声がして5人で振り向くと、コタ以外がピキッと固まりました。
今声をかけてきたのは、家族全員が体育会系という恐ろしいデカマッチョ家族、小林さん一家である。小林という平凡な名前の一切似合わない一度見たら忘れないだろう濃い家族だ。
でたゴリラ一家と翔と飛鳥は、うげっと顔にだしている。
「あ~熊さんだぁ。こんにちわぁ。」
コタはうれしそうに挨拶します。
「久しぶりだね、小林さん、今年も親子リレーに出られるんですか?」
冷や汗かきながらパパは聞きました。
「ええ、今年は5人親子リレーに出場しますよ、山田さんは?」
なにー!!とコタ以外心の中で大絶叫です。 リレー荒らしの野獣一家と名高い小林家族、デカイ巨体を俊敏に動かし黒光りしたモリモリ筋肉はかのスーパー●イヤ人を越え、圧巻。
「そうなんですか、実は私たちもなんですよ。お互い頑張りましょう。」
「ははは、そうですなぁ~、お互い頑張りましょう。それでは、小太郎君一位とったらごめんね。」
と、コタの頭をなでてさっていきました。
「え? 一位はコタ達じゃないのぉ?」
パパァ パパァとうるうるの大きな瞳で見つめてきます。そして家族の 心が一つになった。
((ゴリラ狩りじゃーーー!!!!))
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