五年生 一学期

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テクテク テクテク コタは学校の道を歩いています。 ミャー ミャー 「あっ、ネコさんだ。」 道の端っこに、段ボールに入ったシロネコがミャーミャー泣いていました。 コタは、走ってネコのところまでいきました。段ボールには文字が書いてあるのですが、コタは馬鹿なので漢字が読めないのです。 文字は読めないのですが、こんなところにいたら危ないのではないかと思い。 う~ん う~ん 「あっ、そうだ」 コタは、ランドセルの中身を下に落としてしまいました。そして、ランドセルの中に子猫を入れました。 「これなら、たいじょうぶ。」 子猫を背負い、学校に向かうと、また誰かにあたりました。 ぼふっ ぶつかった、誰かを見上げると 「ぱぱぁ、ままぁ。」 大好きなパパとママがいました。 「コタぁ、パパ達さっきねぇ、道でこんなもの拾ったんだ。」 コタは、それをみた。 「あっ、それコタの!コタのだよ?あれ?なんで、コタのがあるの?」 「これはランドセルに入ってるはずだよね、ランドセルを見せてごらん。」 「はーい」 コタはランドセルを脱いで、パパとママに開けてみせた。 ミャー ミャー 「わぁ、ネコさんがいるよ。」 コタは、先程ランドセルにいれたことをすっかり忘れていたのだ。 「なんでぇ、なんでぇ?もしかして、神様からのプレゼント?」 ランドセルに入っていたネコを抱え上げて両親に見せる。 「きっとそうだよ」
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