523人が本棚に入れています
本棚に追加
テクテク
テクテク
コタは学校の道を歩いています。
ミャー ミャー
「あっ、ネコさんだ。」
道の端っこに、段ボールに入ったシロネコがミャーミャー泣いていました。
コタは、走ってネコのところまでいきました。段ボールには文字が書いてあるのですが、コタは馬鹿なので漢字が読めないのです。
文字は読めないのですが、こんなところにいたら危ないのではないかと思い。
う~ん う~ん
「あっ、そうだ」
コタは、ランドセルの中身を下に落としてしまいました。そして、ランドセルの中に子猫を入れました。
「これなら、たいじょうぶ。」
子猫を背負い、学校に向かうと、また誰かにあたりました。
ぼふっ
ぶつかった、誰かを見上げると
「ぱぱぁ、ままぁ。」
大好きなパパとママがいました。
「コタぁ、パパ達さっきねぇ、道でこんなもの拾ったんだ。」
コタは、それをみた。
「あっ、それコタの!コタのだよ?あれ?なんで、コタのがあるの?」
「これはランドセルに入ってるはずだよね、ランドセルを見せてごらん。」
「はーい」
コタはランドセルを脱いで、パパとママに開けてみせた。
ミャー ミャー
「わぁ、ネコさんがいるよ。」
コタは、先程ランドセルにいれたことをすっかり忘れていたのだ。
「なんでぇ、なんでぇ?もしかして、神様からのプレゼント?」
ランドセルに入っていたネコを抱え上げて両親に見せる。
「きっとそうだよ」
最初のコメントを投稿しよう!