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翌朝―――――
目が覚めると、私はなぜか寝室にいた。
昨日は自分で移動した覚えはない…
慎吾が運んでくれたのか?
昨夜、慎吾の前で大泣きしたことを恥ずかしく思いながら、私は寝室を出た。
コーヒーを飲もうかとキッチンに向かう途中、ダイニングテーブルの上に一枚のメモが置いてあるのが目に入った。
どうやら慎吾が置いて行ったようだ。
『おはようございます。
よく眠れましたか?
お昼ごろにお迎えに上がります。
佐々木』
「そういえば今日は一緒に不動産屋に行くんだったっけ……」
そう、呟いてコーヒーを入れると、それをさっさと飲みほしてシャワーを浴び、身支度をした。
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