Vol.4

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翌朝――――― 目が覚めると、私はなぜか寝室にいた。 昨日は自分で移動した覚えはない… 慎吾が運んでくれたのか? 昨夜、慎吾の前で大泣きしたことを恥ずかしく思いながら、私は寝室を出た。 コーヒーを飲もうかとキッチンに向かう途中、ダイニングテーブルの上に一枚のメモが置いてあるのが目に入った。 どうやら慎吾が置いて行ったようだ。 『おはようございます。 よく眠れましたか? お昼ごろにお迎えに上がります。 佐々木』 「そういえば今日は一緒に不動産屋に行くんだったっけ……」 そう、呟いてコーヒーを入れると、それをさっさと飲みほしてシャワーを浴び、身支度をした。
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