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「この記事に対して抗議はしない。もし、私が抗議して記事を否定すれば招待されていない人間をパーティーに乗り込ませたホテル側が叩かれる。
私は…別れてまで聖に迷惑をかける気はない」
慎「ですが、それでは玲奈があまりにも…」
そこまで言って慎吾は口をつぐんだ。
私が簡単に考えを変えない事を知っているから…
そんな慎吾を見て、もう何も言わないだろうと思った私は、杏奈に電話をかけた。
そして記事を否定しない事を説明すると、杏奈は何も聞かずに「分かった。好きな様にしろ」とだけ言った。
多分、今回の件は私自身でケリをつけたいというのが分かったんだろう。
ここまでコケにされて、聖との仲を壊されて…
黙ってられるワケがない。
「ナメた真似しやがって…私の偽物…絶対探し出してやる」
ボソッとそう呟くと、慎吾が隣でクスっと笑った。
慎「そういう所…昔と変わりませんね。私も、お手伝いさせていただきますよ」
「慎吾…ありがとう。でも、まずは慎吾の部屋を捜さなくちゃな?」
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