Vol.4

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慎「部屋って…外に出る気ですか?外はマスコミでいっぱいですよ?」 そう言って慎吾は慌てて私を止めようとする。 「私は何も悪い事してないもん。堂々としてりゃいいのよ」 慎「まったく…玲奈は本当に昔と変わらないですね」 苦笑気味にそう言うと、慎吾は諦めた様に「行きましょうか…」と言った。 エレベーターにを降り、エントランスに出た瞬間、私の目に映ったのは沢山のマスコミ。 「すげ…」 慎「だから言ったでしょう?」 「近所迷惑だな…まったく…これじゃあ会社や本家のほうも凄そうだ」 慎「そうですね…本当に行くんですか?」 「当然!」 そう、慎吾の問いに答えると、私はマンションを出た。 その瞬間、沢山のフラッシュと、マイクが向けられる。 『月城副社長、今回の記事は本当ですか?』 『中里社長とお付き合いしていたという噂もありますが、破局したんですか?』 『パーティーに乗り込んだ男性の中に本命はいるんですか?』 『その隣の男性も婚約者の方ですか?』 『否定しないという事は記事は本当なんですね?』 そんな沢山の質問を耳にしながら、私は一言も発する事なく、慎吾の車に乗り込んだ。 目が眩むほどの沢山のフラッシュが追い掛けてくる。 テレビ局のカメラも私の姿を追っている。 「うっとうしいな…」 慎「まぁ、彼らも仕事ですから…」 そう言って苦笑すると、慎吾は車を出した。
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