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「いや、また別の女…それに…」
「…?どうした?」
「いや、今日は人違いって感じじゃなかったな…月城玲奈かって聞かれたし…」
「マジかよ…やっぱ聖…他に女いんのか?」
「いや…多分違うと思う…私は聖を信じてるから…」
「そうか…まぁ、何かあったらすぐに言うんだぞ?」
「うん。ありがとう」
私は不安な気持ちを隠すように浬に笑顔を見せた。
けれど、それからも何人かの女が私を訪ねてきた。
彼女たちはみんな私に彼氏を盗られたと言っていた。私は怖くて、その男の名を聞くことができなかった。
ただ…
私は聖を信じてる…
そう繰り返し自分に言い聞かせる日々を過ごした。
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