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「なんだったんだ?」
「浬がさ、最近玲奈が元気ないから話し聞いてやってくれって…こういうのは女同志のうほうがいいだろうってさ」
浬の出て行ったドアを見つめながら由紀が言う。いつまでたって浬には私の事なんかお見通しの様で、また心配をかけてしまったみたいだ。
「あ…そうだったんだ…」
「うん。玲奈明日は仕事休みでしょ?ってか、明日は玲奈の誕生日じゃん?一緒に飲もうと思って、いろいろ買って来たんだ~」
笑顔でそう言った由紀は、さっき浬が置いていった荷物と、自分が持って来た荷物をあさる。
すると中から大量の酒とおつまみが出てきた。
「そういえば明日誕生日…忘れてた…その酒の量…半端ないね…」
「自分の誕生日忘れるなよ~。浬がさ、玲奈と飲むならこのくらい必要だろうって…」
「あいつは人を化け物かなんかと勘違いしてんじゃないのか?」
「でもこのくらい飲むでしょ?」
「まぁね」
そう言って二人で笑いあった。
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