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「ま、聖ならそんな簡単にバレるような浮気の仕方しないだろうし、今の聖は玲奈一筋だからね~」
「そ…うだよね。もし私が聖だったら、私のところに女乗り込ませるような真似しないし…聖も一応知ってるしね…」
「知ってるのに、聖は玲奈を不安にさせたままにしてるわけ?」
由紀は信じらんないといった様子で軽く声を荒げる。
「それが…聖には一番最初の女の事しか話してないんだ…最近聖忙しいみたいでロクに会ってないし…余計な心配かけたくないんだよね…」
「それ、あんたの悪い癖だよ。なんでもかんでも一人で背負い込んで、ちったぁ誰かに頼りなさいよ?聖に言えないなら、私でも、浬でもいいからさ?」
「うん…ありがとう。本当はね…私聖の事信じてるとか言って、心のどっかで信じ切れてなかったんだ…立て続けに女が乗り込んでくるから冷静に考えることもできなくて…でも冷静に考えてみたら、聖が浮気してるわけじゃないって分かるのに…」
「ま、それだけ聖の事好きってことでしょ?誰だって好きな相手のことになったら冷静に判断なんてできないもんよ?」
そう言って、由紀は笑った。
「そっか…まぁ、悩んだって仕方ないしね…浬にも心配ばっかかけてらんないし。あんまり気にしないようにする」
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