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その後私たちは何事もなかったように、聖の作った夕食を食べた。
「ごちそうさまでした。美味しかった。ありがとう」
「いや、たまにはな。って言っても俺和食しか作れないけど…」
「私和食好き。だって日本人だし(笑」
「いや、日本人は関係ないだろう」
そんな事を言いながら二人で笑いあいながら一緒に片付けをする。
この時間が密かに好きだったりする。
なんか新婚みたいで…
夕食の後は二人でコーヒーを飲むのも今では当たり前の事になっている。
聖は和食の日と、それ以外の日では砂糖の量が変わる。
和食の日はブラックで、それ以外は砂糖を一杯。
そのことに気が付いた時は何となく嬉しかった。
聖の事をまた一つ知れたと思ったから。
「玲奈、今日は泊って行くんだろ?」
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