Vol.1

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その後私たちは何事もなかったように、聖の作った夕食を食べた。 「ごちそうさまでした。美味しかった。ありがとう」 「いや、たまにはな。って言っても俺和食しか作れないけど…」 「私和食好き。だって日本人だし(笑」 「いや、日本人は関係ないだろう」 そんな事を言いながら二人で笑いあいながら一緒に片付けをする。 この時間が密かに好きだったりする。 なんか新婚みたいで… 夕食の後は二人でコーヒーを飲むのも今では当たり前の事になっている。 聖は和食の日と、それ以外の日では砂糖の量が変わる。 和食の日はブラックで、それ以外は砂糖を一杯。 そのことに気が付いた時は何となく嬉しかった。 聖の事をまた一つ知れたと思ったから。 「玲奈、今日は泊って行くんだろ?」
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