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慎「玲奈?どうしました?」
「慎吾…聖にフラれちゃった…」
慎「え?まさか、今日の事が原因ですか?」
「うん…顔も見たくないって……私の事知ってっる人間はさ、みんな一応確認はするけど、あの男たちと私が関わりあるなんて思ってない…そんな事できるほど器用じゃないって知ってるし…だから聖も信じてくれてると思ってたんだけどな……」
慎「それは…ちゃんと偽物の事を説明したらいいじゃないですか」
「ふふっ…私そっくりの女が、私のフリしてるのよ~って?そんなの、普通信じないよ…証拠でもない限り…」
慎「それも…そうですね…大丈夫ですか?玲奈…」
「うん。大丈夫。あそこまではっきりと言われちゃうとね。なんか、悲しむのもバカみたいじゃん。結局は私が聖を信用してるほど、私は聖を信用させられなかったって事よね…まったく…3年も付き合ってて何してたんだろう……」
慎「そんな泣きそうな顔をして、自分を責めないでください。そういう時にはお酒が忘れさせてくれますよ。私も付き合いますから、飲みましょう?」
そう言う慎吾の笑顔につられて、私は頷いた。
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