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夢を見ていた気がする それがいい夢だったのか、悪い夢だったのか そんなの目が覚めてからじゃ、分かりはしないけれど 「おはよう、アナタが一番寝ぼすけさんだったわね」 首の筋肉と背中が引きつった、それは無理な体勢で自分が寝ていたからでして、眉をひそめたのは目の前に居る女子に対してしたものじゃないことをわかって欲しい。 「は?…え、アンタ誰?」 「ナンバースリーよ」 前言撤回だ、今度は思いっきり眉をしかめた。 何言ってんだコイツ って言うか、此処何処だよ ざわざわと其処は騒がしかった、さして広くも無い何処かで見たことのあるような教室だ。 でも覚えはない。 そんな教室の、面白みもない机に伏して俺は寝ていたらしい。 周りを再度見渡せば、知らない男女ばかりがざっと見て30数人そこら。 混乱した声が耳を騒がさせていた。 一様に観察すれば、皆年齢的に見て高校生くらいだ。 規則的に並ばれた机から離れて絶ち歩いてる奴や、必死に出口らしいドアを叩いている奴、意味不明なことを叫んでいる奴までいれば、はたまた何もするわけでもなくボーっと席についている奴もいる。 皆が皆、同じ制服を着ていた。水色のシャツと紺のネクタイが今時の高校生らしくて清清しい…じゃねぇ、何コレ、俺も着てるんですけど何コレ、こんな服覚えなんてねぇし。 目の前の席から、俺の方を振り向くように見ているこいつの服も同じ制服だった。 胸下ぐらいまでの黒髪を垂らしている、耳から覗く大きめの花の形をしたピアスが印象的だった。 「何此処?」 「教室じゃない?あなた驚かないのね」 「いや、結構驚いているけど」 「顔に出ないタイプなのかしら」
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