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…なんだコイツ
話が進まない上に、どうでも良いことに食いついてきたぞ
「みっちゃぁあん!やっとその子起きたの?こんなに騒がしいのに良く寝てたよねー!アハハ!!」
背中に重さを感じて、重力に素直に俺は頭を机にぶつけた。
言葉を変えるなら、突然後ろから覆いかぶさるように人が降ってきた。
いやもうこれ押しつぶされてるぞ!
「おっめぇ!」
「あはーごめんごめん、胸で押しつぶしっちったぁ~」
背中に乗る何かに抵抗しながら顔を上げると、明るい茶髪の髪が顔にかかる。
楽しんでいるとしか思えない声色でソイツは「にははは」と意味不明な言葉で笑った。
ってか胸ってッ?
背中に不確定のふよふよした物が当たっている事に気づいた俺は、勢いだけでそいつを振り払った。
「っ離れろよ!」
「ごめーんごめーんそーりー殴らないでちょん」
「…とりあえずそのキモイ喋り方やめてくれないか」
「それは無理でぇっす!」
そこには背の低い茶髪の女が居た。
敬礼をしている所を見ると、あれだ、そんなキャラらしい。
ナンバースリーとか名乗った奴は腕を組んで観察するように見ているだけだし、なんなんだこいつら!?
「お前何!?」
「ナンバーナイティーでっす」
「だからそのナンバーって何だよ!」
俺の怒鳴った声に驚いたのか、茶髪の女はぽかんと呆けた表情をする。
そしてナンバースリーの方に視線を送った。
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