序章

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---ガララ…ピシャッ!! 思いっ切り教室のドアが開いた。 いきなりでビクッとしたじゃないか…。 「おう、統弥!! 飯食いにきたぞー」 やる気の無い声で背中を小突くのは響佑とウッチー。 ウッチーは手をひらひらさせてる。 そこで毎度の事ながら信治の顔が険しくなっていく。 ホントに毎度なんだけど。 「テメェ響佑ぇ!! また彼女自慢しにきたのかコノヤロー羨ましすぎるぜコノヤローバカヤローバカヤロー」 後半の声が震えてる。これも何時ものことだけど。 そして何時もどうり皆に注目される。声がでかいんだよ信治。 「へっ! 悔しかったら自分も彼女見付けろバーカ」 蔑んだ目で見てるけど響佑…。 それは自分の彼女居るところで言うかな? 「「はぁ…」」 上手い具合に二人同時だった。 「まぁいいか。腹減った飯だ飯!!」 「そうだな彼女はまた今度でいいか」 コイツらの口喧嘩はすぐ収まる。 仲が良いからだろうけど。 「テメェコラ信治! 何野菜入れて来てんだよ。 自分で食えよ」 「それいらんからやる。お前ビタミン足りてねぇだろ? なに、お礼にその餃子くれるって? サンキュ…テメェいつの間に俺のシュウマイ取ったんだよ。帰せよ!!」 やり取りが…子供だ。果てしないくらい子供だ。 そして信治が手玉に取られてる…。頭いいくせに。
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