日常

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日常

穏やかな昼下がり。二人の少年はハンバーガーを買いに来ていた。 「なぁー、さとる。なんで帰国子女とかはトメィドとかフレィドポティトとかタメィゴとか言いたがるわけ?」 「アホか。たまごはエッグだろ。とかとかとかうるさいし、アホか」 「二回言わなくても…親父にもそんなに言われたことないのにっ! 」 「見えたぞ。あそこだ」 店内は、数人が既に並んでいる。 「ジッとしてんのは性にあわねぇ。うー」 「誘ったのはお前なんだから、暇つぶしに何か話してくれ。それと少しは落ち着け」 「後半はパスな。んー、じゃあ都市伝説の始まりの話でもするよ。二人の大学生は拾ったオカルト話を手直ししてもっともらしくすることを趣味にしてたんだってさ。文才があったのか、雑誌に載せられるようなこともあったとか。そんなことをして数ヶ月。合コンでのオカルトネタが決め手で、結婚が決まったけど…」
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