古びた小屋

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数分が経ち、事務所のドアが開いた。 事務所から出てきたマイヒーンさんは、手にもってた地図をおれに渡してくれた。   「奴らの住みかに赤印をつけておいた。 気をつけて行けよ…。」   おれは地図をまじまじと見ながら、ツバを飲んだ。   「…ああ!!ありがとう、マイヒーンさん!!」   おれはマイヒーンさんに一礼し、奴らの住みかに急いで向かった。     30分ほど走ると、地図が印す場所に着いた。 やけにゴツゴツした大きな岩だらけで、かなり進みにくい。   (本当にこんなところに虎なんているのかよ…)   と思っていたのもつかぬま、3頭の白い虎がおれの周りを囲っていた。   (ゲッ…。ヤバッ…。)   「レッサーパンダの姿をしているが、どうやらコイツも人間だな。」   「捕まえるぞ…。」   「おう!!」   そう話し終わると、3頭の虎がいっぺんに襲いかかってきた。   おれはとっさにカバンの中に入れておいたスタン・グレネードの栓を引き抜き、上に放り投げてすぐ地面に伏せた。   “……ドーーーーーン!!!”   ものすごい爆発音とともに、眩しい光が辺りを包む。
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