古びた小屋

5/6
129人が本棚に入れています
本棚に追加
/113ページ
「み、みなさん!!助けに来ました!! 虎3頭以外に仲間はいますか!?」   「…いや!!いねぇ!!白い3頭だけだ!!早く助けてくれ!!」   「なら良かった。虎は3頭ともあっちで気を失っています!!これから縄を解くんで、手足が自由になった人からすぐ離脱してください!!」   おれはバックの中から小太刀を取り出し、縛られている縄を切っていった。   「どこのだれだかしらねぇけど、助かったぜ兄ちゃん!!」   「ありがとう、たぬきさん。」   「アンタも全員の縄を切ったら早く離脱しろよ!!」   自由になった人達は、次から次へと消えていった。 だが、ここに縛られていた人達の中に杏子はいなかった。   「杏子ー!!」   おれがそう叫ぶと、奥の部屋から物音がした。 おれは片手に小太刀を構え、その部屋に入った。 しかし誰もいない…。   「杏子…??」   おれがもう一度叫ぶと天井から足音がした。   「仁!?」   天井から顔をだしながら、杏子が驚いた顔をしながら小声で言った。   「何で仁がここに…!?」   「杏子を助けに来たんだよ。」
/113ページ

最初のコメントを投稿しよう!