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「み、みなさん!!助けに来ました!!
虎3頭以外に仲間はいますか!?」
「…いや!!いねぇ!!白い3頭だけだ!!早く助けてくれ!!」
「なら良かった。虎は3頭ともあっちで気を失っています!!これから縄を解くんで、手足が自由になった人からすぐ離脱してください!!」
おれはバックの中から小太刀を取り出し、縛られている縄を切っていった。
「どこのだれだかしらねぇけど、助かったぜ兄ちゃん!!」
「ありがとう、たぬきさん。」
「アンタも全員の縄を切ったら早く離脱しろよ!!」
自由になった人達は、次から次へと消えていった。
だが、ここに縛られていた人達の中に杏子はいなかった。
「杏子ー!!」
おれがそう叫ぶと、奥の部屋から物音がした。
おれは片手に小太刀を構え、その部屋に入った。
しかし誰もいない…。
「杏子…??」
おれがもう一度叫ぶと天井から足音がした。
「仁!?」
天井から顔をだしながら、杏子が驚いた顔をしながら小声で言った。
「何で仁がここに…!?」
「杏子を助けに来たんだよ。」
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