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「おれもそのアヒルにあったぜ!!おれの時も同じようにいきなりおかしくなったんだ!!」
「…おかしくなったのは、きっとバグのせいね。でも、私はこのアヒルがただのAIじゃないと睨んだわ。」
杏子は話しを中断させられたことが少し不満だったらしく、麦茶をカブ飲みした。
「何で…そんなこと言い切れるんだ??」
「だってメルヘンの世界のAIが忍者のこと知るはずないでしょ!?
しかも、驚いた様子無しで私に話しかけてきたのよ。」
「たしかにそうだな…。」
「…それでね、私はすぐにアヒルの後を追ったの。
でもアヒルの走るスピードが早すぎて、街に入ったのを最後に…見失ったわ。
それで私がアヒルを捜して広場まででたら、あの白い虎が現れたの。
街の動物達は、叫んで逃げていったわ。
私は刀を引き抜こうとしたけど、虎が襲いかかってきて…、そのまま気を失ってしまったの。
目が覚めると、私は小さい袋の中にいたわ。
手足が縛られてて自由に動けなかったけど、刀は引き抜けた。
それで足の縄を切ってから、袋を破って抜け出したの。
袋の外はあの小屋だったわ。
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