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「なんだって!?じゃあ、今までのことすべてが、たった一人の男の仕業だっていうのかよ!?」
「それはわからないわ。ただ、そいつが首謀者であることには間違いないわね。
それに本当に驚くべきことはそこじゃないわ!
その男…AIよ。
そいつ…、現実世界に乗り込んで、私達の世界を征服しようと企んでいるの。
だから、現実世界に乗り込むために、人間のアバターを捕まえて色々調べようとしたのよ。」
「ま…まってくれ。その…状況が…上手く飲み込めない…。
まず何で…、そいつは自分の世界が仮想現実空間だと気づいたんだ??
それに、うちのパソコンのセキュリティーは万全だ。
アヒルがバグったりしたのもおれが使ってるソフトのプログラムが書き換えられたわけじゃない。
これはパラレル社のデーベース本体に何らかの問題が生じたとしか思えない…。
現実世界に外部犯がいるとしか…。
…いったい…どうなってるんだよ!!」
「私だって、何が何なのかわからないわよ!!
でも、このままじゃ良くないことが絶対に起きるわ…。」
しばらく沈黙が続いた。
(いったい何分経ったのだろうか…。)
「あのさ…!」
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