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おれと杏子は同時に口を開いた。
「何だよ??」
「仁こそ何??」
「杏子から言えよ。おれは…大したことじゃねぇから…。」
杏子は深く息を吸った。
「警察に言いに行きましょう!!
それにパラレル社にもちゃんと説明して、AIの陰謀を止めてもらいましょうよ!!」
そう良いながら、杏子はバッグを持って立ち上った。
「待てよ!もう少し冷静に考えろよ…。
警察に言ったって相手にされるはずがないだろぅ。
それに、メルヘンの世界で会った馬が言ってたんだけど、もうSRWの異常を報告したらしいんだ。
でもパラレル社から連絡はないって…。」
おれは座りながら、杏子の手を下に引っ張り座らせた。
「でも…私達には…他にはどうしようも…」
杏子は悲しそうな顔をしながら、うつむいて言った。
「あ…諦めるなよ…!おれ達にだってきっと止められるさ!!
何か方法を考えようぜ!!」
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