3つの世界

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「でも…方法なんてあるのかしら…?? だいたい…SRW内を自由に移動できる奴を見つけるなんて不可能に近いわ!! 手掛かりなんて一つもないのよ!! 第一、見つけたとしてもどうやって捕まえる気!? 変な力を使ってくるかもしれないじゃない!?」   「いや…、だからそれをこれから考えようって言ってるんだよ…。」   「ぁ……ごめん…。」   杏子はふと我に帰った様子で言った。   「大丈夫だよ…。あ…、てか今気づいたんだけどさ…、外部犯はいないな…。 だって…、いたとしたらわざわざAIがアバターを拉致する必要はないもんな。」   「確かにそ…う……」   杏子が何か閃(ひらめ)いたようだった。   「…どしたんだ…??」   「仁!!時間はかかるかもしれないけど、もしかしたら手掛かりを見つけられるかもしれないわ!!」   「何か方法を見つけたのか!?」   「うん!!少し考えれば気づくことよ!! コンピューターが発明されてない時代の人間なら、何が起こっても自分達や世界がコンピューターで作られたデータなんて考えられないでしょ!? ところがあの男は、自分の世界のすべてがデータであると気づいた。
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