3つの世界

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…ということはね、アイツがいた世界には、simulated realityと言った考えがすでに存在するのよ!!」   「…は??しゅみれーてど…りありてぃ??」   「うん!!」   「…何だ…それ??」   「仮想現実空間が現実と全く同じ状態であることを表す概念よ。 まったく…SRWの意味ぐらい知ってなさいよ。」   (普通知らないって…)   「…んで…何だっけ??」   「だからね、仮想現実空間がある世界…つまりアイツがいた世界は、現代・未来・宇宙の3つのどれかよ!!」   さっきとは違い、杏子の目はキラキラと輝いていた。   「あのなぁ…いくら3つって言ってもどんだけ広いか分かってるのか!? 現代と未来の世界の舞台は地球なんだぜ?? おまけに宇宙とか…、パラレル社がどんだけデカい宇宙を作ったかは知らないけど、少なくともそこからたった一人の男の手掛かりを、たった二人で探し出すのは容易じゃないぞ…。」   「分かってるけど、今の私達にはそれしか方法がないでしょ!! それに二人じゃないわ!! 連絡がとれる友達に協力してくれるようにメールしましょう!! きっとみんな力を貸してくれるわ!!」
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