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どうしよう?
あんなに相手にされなくてスルー連発されたのにこんなにドキドキさせられるなんて……。
ユキとまた話したい……。
ユキと仲良くなりたい……。
ユキの彼女になりたい……。
普段そんな事考えもしない私が次々と思考に浮かぶ。
男子になんか興味を持った事すらない私が……。
この気持ちどうすれば?
「はい今日の授業終わるぞー
みんな後片付けを開始させろ」
ジャージ姿の体育教師はそう言うとみんな使ったボールやラケットを片付けに入る。
私はそんな中ユキの姿を捉えた。
ユキは友達と笑いながら片付けに取り組んでいた。
私に接した同一人物とは思えないほどの笑顔だった。
ユキの隣には身長はやや低めだが少しだけ2枚目の顔をしている男子生徒が居た。
多分この人がユキの口から名前が出た『ホシ』だ。
私はあの笑顔を少ししか見ていなかったのにずっと見ていた感覚に陥った。
見ていない場所に行ってもユキの笑顔が何回もフラッシュバックする。
私もあの笑顔の隣に居たい……。
気持ちは強まっていくだけだった……。
膨らむ気持ちはとうとう私に行動を決意させるのだった。
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