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「先サーブして良い?」
やっぱり無視されてました。
「うんいいよ……
ところで1セット勝負で良い?」
「……」
また無視……。
もう慣れたわよ……。
彼は無言でサーブを打つ構えをする。
ん?
かなりキレイに整ったこのフォーム。
まさか!?
シュン……。
ユキが打ったボールがもの凄いスピードで風を切り、私の右側へボールは去って行った。
私が反応出来なかった……。
いや……これは油断だ!
テニス部部長がこんな名も知らぬ生徒に負けるわけにはいかないわ。
私は静かに闘志を燃やした。
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