振られた過去

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――それから……。 「負け……た」 5対3……。 私の完全なる敗北。 私はユキへと歩いて近づいて行った。 「いや……かなり驚いたよ…… ユキって強いんだね」 私はユキに握手を求め手を出した。 彼はこれを見て眉を歪める。 「何?」 「えっ? ……その……握手?」 あれ? なんで私も疑問系なんだろ? 「あぁ……そういう事」 ユキも手を出して私の腕とユキの手が繋がれた。 「君強いね そんな可愛い顔して体育会系なんだね」 か、可愛い////!? 「あ、ありが……」 「……」 お礼を言う前に彼は無言で私の前から去って行った。 なんなんだよあの人!? マジムカつく! でもなんだろ……この胸の高鳴り。 妙に嫌な味気のするドキドキ感……。 まさか私……ユキの事……? スキニナッチャッタ?
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