329人が本棚に入れています
本棚に追加
/101ページ
――それから……。
「負け……た」
5対3……。
私の完全なる敗北。
私はユキへと歩いて近づいて行った。
「いや……かなり驚いたよ……
ユキって強いんだね」
私はユキに握手を求め手を出した。
彼はこれを見て眉を歪める。
「何?」
「えっ?
……その……握手?」
あれ?
なんで私も疑問系なんだろ?
「あぁ……そういう事」
ユキも手を出して私の腕とユキの手が繋がれた。
「君強いね
そんな可愛い顔して体育会系なんだね」
か、可愛い////!?
「あ、ありが……」
「……」
お礼を言う前に彼は無言で私の前から去って行った。
なんなんだよあの人!?
マジムカつく!
でもなんだろ……この胸の高鳴り。
妙に嫌な味気のするドキドキ感……。
まさか私……ユキの事……?
スキニナッチャッタ?
最初のコメントを投稿しよう!