終章

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 嫌なものは、嫌だと。  それでまちがっていると言われるのならば、それまでなのだ。  だけど、そのことであきらめるつもりはなかった。  その時は、大学に行く。  どうして、教師の仕事がこんな空虚を抱えるようなものになってしまったのか。  その答えを求めていく。  そして、その解決方法も探っていく。  また子ども達と、誠実に向き合うことを、選んだ千華子に負けないように。 「それじゃあ、いっちょ行って来ますか」  柚木はそう呟くと、車のエンジンをかけた。
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