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それは、まるで悪夢のごとく。
そう。
まったくの悪夢だと、思いたかった
その画面を見た瞬間、千華子は嘘だと思った。
黒い……真っ暗な画面に、白い太字で、こう書かれていた。
「あなたの子どもを殺します。――依頼・代行者募集中」。
殺人代行、という馬鹿げたものがネットで募集されることがあることは知っていた。
「呪い代行」という商売が存在していることも知っている。
この令和の世のなかでも他人を呪いたい人がいる。
霊や神様を信じていなくても、一抹の望みをかけて、そういった商売の人に声をかけるのだ。
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