そらとうみ

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歌声が空に消えた 「葵さん。なにしてるの?」 「ん。なんかね、そらが欲しくなった」 すっ、と手を翳すそこは手だけじゃ持てないくらい広い空 「なんでそらが青いかしってる?」 「知りませんね」 「あのね、海に恋したからなんだって」 「そうなんですか?」 「さぁ?…なんかかなしいよね」 「なんで?」 音もなく雲は静かに流れた 「だってそらはうみに触ることもキスすることもできないんだよ?かわいそ」 真っ青なそらが悲しそうに歪んでみえた (僕たちはそらでもうみでもないから) (キスだって触れることだってできるよ) (幸せなんだよ) . こんな黄蒼がすき どらいで、ちょっと甘かったり なんてね
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