ヴォローネのお願い

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カンナ達がセミフレッド村の宿に着くと、今回は一緒に来なかったハズの二人がいた。 「……なんでいるの?」 「私、エストから連絡があって……。ホントはヤだったけど、一応シェイドにもシュラインが倒れたって伝えたら血相変えて飛び出してってさ……。魔法使い一人だけじゃ危険だから、私もついて来たの。」 「別に俺は一人で迷宮一つ突破できない程か弱くない。」 「む……、人の親切をそうやって……」 「お前の親切など受け取る気はさらさらないね。」 「何よ!」 「何だよ。」 「どうどう。ところで、シュラインは?」 「だいぶ落ち着いてきました。さっきまでちょっと起きてたんですけど、今は大事をとって休んでます。」 「そっか、よかった……。」 また何かし始めそうな二人を制してシュラインの様子を尋ねる。とりあえず無事だったらしいから一安心だ。 「でも、元はと言えばカンナちゃん達がシュラインちゃんの様子がよくなかったのに無理に連れ回したんだよね?」 「お前らバハムーンと違ってノームは脆いんだよ。少しは考えろ。」 チルルとシェイドのお説教に遭ったという。
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